長引く不況に加え、高速無料化など鉄道を取り巻く環境が厳しくなる中、JR九州は、引退した寝台車両を団体列車で復活させたり、車両施設の見学会をメーンにしたツアーを企画したり、列車内で流すメロディーを集めたCDを発売するなど、鉄道愛好家の需要掘り起こしに取り組んでいる。 九州地方では平成20年3月に関西方面と結ぶ「なは」「あかつき」、21年3月に東京と結ぶ「はやぶさ」「富士」が引退し、ブルートレインの愛称で長年親しまれた寝台特急が全廃した。青い車両の大半は東南アジアに譲渡するなどしたが一部は車籍(自動車のナンバープレートに相当)を残し、愛好家向けの臨時団体列車として運行。現役時代のヘッドマークを付け、九州地方内で年数回のペースで復活し、人気を集めている。 3月下旬に予定されているツアーでは、通常は入ることができないJR九州鹿児島総合車両所(鹿児島市)の見学会を加えた(希望者のみ。応募多数の場合、