日立製作所は2日、米国子会社の日立コンサルティング(テキサス州ダラス市、フィル・パーCEO=最高経営責任者)が英国の業務コンサルティング会社を買収したと発表した。買収金額は非公表だが100億円程度とみられる。今回の買収で海外での鉄道などの社会インフラ事業の情報収集能力を高め、IT(情報技術)と絡めた新しい提案をすることで海外での受注拡大を目指す。 買収したのはセレラントコンサルティング社(リッチモンド市、パトリック・シェーステットCEO)。ドイツなどの欧州を中心に14カ国、約500人の社員を配置しており、エネルギー業界など社会インフラ関連の顧客企業を多く抱える。 日立はコンサル事業の売上高を2015年度に11年度と比べ約2.4倍の1300億円に高める目標を持つ。