小沢一郎民主党代表の資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件で、小沢氏側が岩手、秋田両県の少なくとも3件の大型公共事業で、準大手ゼネコン「西松建設」の落札を推す「天の声」を出していた疑いがあることが関係者の話で分かった。東京地検特捜部の調べに大手ゼネコン各社が同様の証言をしたとみられる。 しかし、3件の工事はいずれも05年末にゼネコン業界が「談合決別」を申し合わせる前のもので、小沢氏側は関与を否定している模様だ。 特捜部は、西松建設が多額の献金を続けた背景には、東北地方の公共事業に対する小沢氏側の影響力があるとみて捜査。秋田、岩手両県から入札に関する資料を提出させたり、複数の大手ゼネコン関係者から事情聴取したところ、「談合決別」まで、両県では「鹿島」を中心とする談合が行われ、小沢氏側の意向も取り入れられていた疑いが浮上した。 関係者によると、小沢氏側が落札業者の決定に関与したとみられ