印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます 本連載「企業セキュリティの歩き方」では、セキュリティ業界を取り巻く現状や課題、問題点をひもときながら、サイバーセキュリティを向上させていくための視点やヒントを提示する。 「運用でカバー」は開発部門でも他人事ではなかった 前回は、「運用でカバー」という魔法の言葉が生まれた理由として、この言葉がIT業界の開発至上主義的な伝統に基づく構造的な問題であることを説明した。今回は、その「運用でカバー」するという構造が、開発部門から運用部門への単純な押し付け合いではないことについて記したい。 「運用でカバー」するという状況は、システム開発部門が一方的な加害者であり、システム運用部門が一方的な被害者のように映るかもしれない。しかし、実際はそのような単純