「音悪いから、ADPCMにするのイヤなんだよなあ…」 「ああ、岩崎さんは知らないんですよね。ADPCMって音良く出来るようになったんですよ」 「えっ! そうなの!?」 「ええ。結構いい音するようになりましたよ」 ここで解説。まあ、イースの同人誌なんかでも書いたし、ブログでも何度か出ている話なのだけど、天外2では結構重要な要素だったので、再度詳しく書き直しておく。 PCエンジンCDROMのオーディオ系統には3種類あった。 一つが当たり前のことながらCDオーディオ。 一つが、開発では単にPSGと呼ばれていたけれど、内臓音源の波形メモリってやつ。ものすごく原始的なPCM音源みたいなもの。 そして3つめがADPCM。再生用のチップは沖電気のものだったと覚えている。 このADPCMの再生データを格納するために64キロバイトのメモリが搭載されていて、これのおかげで初期のCDROMは絶望の淵から救われた