不正体質 差し押さえ物件の売却を急いだ銀行側はいいかげんな審査を行ったり、誤った書類を提出したと指摘されている John Gress-Reuters 9月だけで10万件以上。いまだアメリカでは、銀行による住宅の差し押さえが減る気配はない。不動産仲介会社リアルティトラックによれば、今後3年間でさらに300万件の住宅が差し押さえられる可能性がある。 ところが最近、家を奪われた人から見れば「銀行に天罰が下った」と思えるような事態が起きている。10月中旬、米債券運用最大手のピムコと投資会社ブラックロック、そしてニューヨーク連邦準備銀行が自分たちの購入したモーゲージ債(住宅ローン担保証券)の買い戻しを銀行側に請求したのだ。 買い戻しを迫られたのはバンク・オブ・アメリカ傘下の住宅ローン大手カントリーワイド・ファイナンシャルで、同社がピムコなどに販売したモーゲージ債は470億ドル以上に上る。今後、同様の