マイケル・クズニュースキ氏は、8月10日までにイリノイ州政府から150万ドルの小切手を受け取ることになっている。だが同氏には、それを期待する様子はない。 イリノイ州の第201高等学校学区で教育長を務めるクズニュースキ氏は、シカゴ西部の郊外にあるこの学区で9000人の生徒の教育を管轄する立場にある。この学区の年間予算は1億ドルで、うち3500万ドルが州からの交付金だ。 しかし、厳しい財政状態にあるイリノイ州からの支払いは5カ月遅れている。第201学区では、前年度の予算のうち360万ドルがいまだに交付されていない。そのうえ、今年度の教育予算を全体で3億ドル削減したいと考えている同州は、各学区への交付金の見込み額を明らかにできない状況にある。 州からの交付金が支給されず、教職員を大幅カット そこでクズニュースキ氏は、大幅なコスト削減を余儀なくされた。201学区の生徒が8月23日に新学期を迎えた時