奈良市の平城宮跡で、子どもたちが木の札に墨で文字を書いてオリジナルの「木簡」作りを体験する催しが開かれました。 奈良市の平城宮跡歴史公園で開かれた催しには、小学生とその家族など10人余りが参加しました。 「木簡」は、墨で文字が書かれた木の札で、奈良時代に都が置かれた平城宮跡からも多く出土し、当時の暮らしを知る手がかりとなっています。 11日は、奈良文化財研究所の研究員が奈良時代の役人の衣装を身につけて講師を務め、「『木簡』は、奈良時代には役人同士の連絡や荷物につける札として使われていた」などと説明しました。 このあと、参加者は、実際に木の板に墨で文字を書いて「木簡」作りを体験しました。 子どもたちは、筆に墨を含ませて、奈良時代に使われていた文字を参考に、自分の名前や好きなことばなどを思い思いに書き込んで、オリジナルの「木簡」を完成させていました。 大阪・東大阪市から家族で参加した小学3年生
島の人たちの暮らしの中で生まれた「沖永良部民謡」。先祖の供養や祝いの席などで300年以上、歌い継がれてきました。一方で、歌い手が少なくなくなり、人々の記憶から消えた“幻の唄”があります。ある思いを胸に、その唄を探し求める男性を取材しました。(鹿児島局・平田瑞季) 【きっかけは師匠との出会い】 沖永良部島で三味線教室を開いている波多野雅也さん(28)。沖永良部民謡に魅せられ、去年、関西から島に移住してきました。 (波多野雅也さん) 「島の昔の人が感じてきた風景や思いが込められた独特な民謡、それが沖永良部民謡です」 波多野さんが移住したきっかけはある出会いがありました。関西での学生時代、弟子入りした三味線教室。そこで歌い続けていたのが沖永良部島出身の人たちでした。 戦後、豊かさを求めて関西に集団就職した島の若者たち。彼らは、故郷を遠く離れても“島の心”を歌い継いでいました。一方、島では人口の減
北海道大学で3日からアイヌ料理を提供するフェアが始まり、訪れた人たちがアイヌの伝統的な料理を楽しんでいます。 アイヌ語の石狩方言で「ごはん食べよ!」という意味の「イペアンロク!」と名づけられたアイヌ料理フェアは、多くの人にアイヌ民族の食文化を体験してもらおうと北海道大学のアイヌ共生推進本部などが企画しました。 提供されるのはアイヌの伝統的な調理法で作った4品で、▽雑穀の一種で黄色い粒が特徴のイナキビを混ぜて炊いた「イナキビご飯」のほか、▽鹿肉を野菜などと煮込んだ汁物、▽魚の身をミンチにしていくらを合わせたどんぶり、それに▽かぼちゃと豆などを使った和え物を3日から5日間、大学にある8つの食堂で食べることができます。 アイヌ料理に詳しい専門家に助言をもらった上で、有志の学生も参加して試食会を行うなどして準備したということです。 訪れた人たちは、一口ずつ味わいながらお互いに感想を言い合ったりして
奈良文化財研究所が独自に開発した奈良時代の文字を学べるアプリがこのほど改修され、源頼朝や豊臣秀吉など歴史上の偉人が書いた文字や古文書について学べるようになりました。 奈良文化財研究所が独自に開発したアプリ「ナゾルクン」は、奈良時代の遺跡で見つかった木の札・木簡に書かれた文字を利用者が自分の指でなぞることで学ぶことができるようになっています。 研究所ではアプリの改修を進めていましたが、このほど、古文書や漢字などへの学びをさらに深めてもらおうと、新たに東京大学と連携して鎌倉時代から安土桃山時代の古文書や文字を追加しました。 追加された内容の中には、鎌倉幕府の初代将軍・源頼朝が出した漢文の文書が含まれていてなかに記された漢字を指でなぞると文書の由来などの解説を見ることができます。 このほか、室町幕府の初代将軍・足利尊氏や豊臣秀吉など歴史上の偉人の文字あわせて700字余りが追加されました。 奈良文
はるか昔の人は、空に浮かぶ月や太陽をどんな思いで眺めていたのか-。そんなことを考えたことはありませんか?約1800年前、人々が月をカレンダーのように使って、時を把握していた可能性があることが、新たな研究で分かってきました。先人たちのメッセージを遺跡から読み解きます。(佐賀放送局記者 藤岡信介) 2022年の暮れも近づいた去年12月。私は、弥生時代の大規模な集落跡が残る、佐賀県の吉野ヶ里遺跡を訪ねました。 その目的は、遺跡のはるか彼方に昇る、満月を撮影するためです。1か月にほぼ1度しか姿を現さない満月。空には雲が立ちこめていました。 果たしてきれいに撮影できるだろうか。
その時代、「G」は粛清の憂き目にありました。 英語の「G」にあたる、ウクライナ語のアルファベット「Ґ(ゲー)」。 この文字が一時期、公的に消されたのです。 一体なぜ?その後、何が起きたのか? そこにはロシアからの独立を目指した、ウクライナの長い、長い歴史がありました。 (国際部記者 吉元明訓、ネットワーク報道部記者 杉本宙矢) ロシアとの戦いは”独立運動”? ロシアがウクライナに軍事侵攻を始めてからまもなく11ヶ月。今なお、激しい戦闘が続いています。 ロシアのプーチン大統領は当初、“ウクライナ東部のロシア系住民の保護”を大義名分に掲げ、その後“祖国防衛のための戦い”に切り替えたと指摘されます。 一方で、ウクライナ側にとってこの戦いはどんな意味があるのでしょうか? 「現在のウクライナのロシアとの戦争は、”独立運動“と言えると思います」 こう指摘するのは、ウクライナ史が専門で東京大学の中井和夫
「働きながら学ぶ生徒が通う学校」 夜間の定時制高校に、そんなイメージを持つ人は多いのではないでしょうか。 しかし、愛知県では外国にルーツを持つ生徒の学ぶ場として、その存在感が高まっています。 生徒たちの「学びたい」という思いにどう応えていくのか。 現場の取材から探ります。 (名古屋放送局 記者 佐々木萌) 愛知県豊田市にある豊田西高校です。 午後5時になると、生徒たちが続々と登校してきました。 夜間定時制の生徒は、午後9時まで4コマの授業を受けます。 全日制と異なり、多くの生徒は、4年で卒業します。 4年間、同じメンバーと過ごすため、クラスには家族のような一体感が生まれるのも特徴のひとつだといいます。 生徒のひとり、17歳の赤嶺エリアスさんです。 父親がボリビア人、母親はブラジル人で、家庭では、スペイン語やポルトガル語、英語で会話をしています。 4年前に来日し、中学校に通い始めたものの日本
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く