GINGER 11月号の「今更言葉でイマをサラッと」で、壇蜜さんが〈とか〉という助詞を採り上げている。この連載、趣旨は〈言葉を大事にする壇蜜さんが"今となっては見慣れすぎて見過ごしがちだが、よく考えると奥深い言葉"を「今更言葉」と名付けて考察します。〉というもの。今号で69回を数えること、著者が週刊新潮でも長期連載を抱える点からしても、日本語へのこだわりは「本物」と思われる。 「彼氏とかいます? と聞かれて『彼氏とか?...〈とか〉のあとは旦那とか? 彼女とかいるか? って話かな...』と何となく気になってしまうのは、私が父から『とか矯正』を受けていたからだろうか」 壇蜜さんが言う「とか矯正」とは、学生時代の彼女が父上から 〈とか〉を使うときは二つ以上の事柄を挙げなさいねと、何度もチェックされた経験をさす。 「ただの口語表現と割り切ればいいものを...『ネコとか好き』『小説とか読んでる』と