5月に茨城・境町の民家に侵入し、寝ていた男性を殺害した罪に問われている男の裁判員裁判が18日、水戸地裁で始まった。男は「犯行は単独でやったものではない」と述べ、男の弁護側は被害者男性の妻の協力があったと主張、検察の主張と食い違っている。 この事件は5月、境町の民家で小野里正志さん(当時38)が殺害されたもので、玄関から侵入し、妻(37)の隣で寝ている小野里さんの胸をナイフで刺して殺害したとして、野村賢志被告(25)が住居侵入や殺人などの罪に問われている。 逮捕当時、野村被告は交際するのに「夫が邪魔だった」と供述していた。検察側によると、事件の背景にあったのは小野里さんの妻に対するストーカー行為だった。野村被告と小野里さんの妻は共にレンタルビデオ店に勤務しており、野村被告は同僚だった小野里さんの妻に対し交際を迫っていたという。 18日の裁判で検察側は、野村被告が小野里さんの妻に一方的に好意を