江崎グリコ「プッチンプリン」公式Xアカウントより 4月に発生したシステム障害が原因で、ほぼすべてのチルド食品(冷蔵食品)が2カ月以上にわたり出荷停止になるという事態に見舞われた江崎グリコは今月14日、2024年1~6月期の連結決算を発表し、障害の影響で純利益が前年同期比53%減の36億円となったことがわかった。同社は会見で、全社のIT戦略・運用を統括する責任者であるCIO(最高情報責任者)職を置いていなかったことを明かし、議論を呼んでいる。また、大幅な減益となったことを受け、障害の原因となったプロジェクトの主幹ベンダである外資系コンサルティング会社・デロイト トーマツ コンサルティングの責任を問う声も広まっている。 グリコは業務システムについて、独SAPのクラウド型ERP「SAP S/4HANA」を使って構築した新システムへ切り替えるプロジェクトを推進してきた。これまで生産・営業・会計など