デザイナーは意外と文章を書くことが多い職業だ。たとえばイベントのポスターには、キャッチコピーとか開催要項などのテキスト要素がけっこうある。そしてほとんどの場合それらは、ポスターをデザインする前にすべて用意されているわけではない。 グラフィックのイメージを固めつつも、ここにはこういう情報が入るだろうな、という妄想...いや予想をもとに、デザイナーがテキストを打ち込んでいくのが実情だ。最終的にはライターが用意したテキストに差し替えられるのだとしても。 デザイナーは絵を描く職業だ、と思っていなくても、デザインのスキルアップのために文章を書く練習をする人はあまりいない。しかし私たちデザイナーが、情報や意思の伝達や対話を促す「 言葉の道具 」もまたデザインするのだと捉えるなら( ※ 1 )、仕事の半分がテキストを書くことだったとしても、なんの不思議もないのだ。 ダミーテキストlorem ipsum