この夏はせつないニュースがあった。また集団抗争である。 6月14日新華社(青海日報から転載)によると、5月30日中国青海省黄南蔵族自治州同仁(レプコン)県ランツァイ郷のランツァイ村・ドファン村の2村と、ニェンドフ郷シャプラン村とが銃火を交えた事件があり、2人死亡、2人重傷という。冬虫夏草(以下虫草)がらみである。 ここには、すでに2011年4月に銃を撃ち合う騒ぎがあった。政府も捨てておけなくて調停に入り、「習俗を尊重し法律を守る」ということで何とかおさめ、2012年4月には県政府は虫草シーズンを前に和平協定を結ばせた。ところが今年5月シーズンが始まると、シャプラン村の一部村民は協定無効を申立て、紛争地域へ入って虫草を採り始めた。これがランツァイ郷2村を刺激し緊張が高まった。 5月30日明け方6時、双方の村人が紛争地区の山に上がって争い、午後3時前後に銃撃戦となり死傷者が出た。事件発生後、県