山本太郎議員が秋の園遊会で天皇に手紙を手渡した件。テレビの映像で見たが自然に手紙が出され、自然に受け取られた、そんな印象だった。 園遊会後、記者クラブ・メディアの記者たちが、山本議員を囲んで「天皇の政治的利用ではないか?」などと質していたのに対し、議員が「政治的利用とは思わない」と応じた。「日ごろ考えていた“反原発”の思いを天皇に伝えたかったからだ」と説明していた。 天皇が最高統治者として君臨した明治憲法体制下では、処罰覚悟の“直訴”に相当する行為だったが、現憲法下で天皇に政治権限はなく「政治利用では?」との質問は愚問だ。 多様な言論が認められ、多様なメディアが存在する現代社会で、山本議員がある種のメディアの過剰反応までを想定して、あのような行動をしたとすればたいしたものだ。 なにしろ、安倍政権こそあらゆる機会を政治利用し、それをマスメディアが増幅している。その一方で、少数野党議員や無所属