漢方では、神経系はみな気の働きと考えています。気とは、大きな意昧でいうと人のエネルギー全体を、狭い意昧でいうと、おもに精神面に関するエネルギーのことをさしています。 気の働きが乱れる原因としては、生活上の大きなストレスのほか、日常の食生活、女性の生理周期、気候変化などが、大きく関係していると考えられています。実際、精神病患者の約50%は天候過敏症です。歴史上有名な猟奇事件は、陽気が上がりはじめる二、三月(犬や猫にさかりがつくころ)にしばしば起こっていますし、陽気が盛んな五月には、若い人の五月病が増えます。