高度成長期に工場などからの排水が原因で富栄養化が進み、日本各地の海では漁業などに深刻な被害が出た。排水規制などで水質改善が進んだ結果、瀬戸内海をはじめ各地の海で、きれいになり過ぎたことが原因とされる悪影響が深刻化している。日本近海で一体何が起きているのか。【鈴木理之/科学環境部】 アサリの餌が減少「ほとんど死んでしまう」 「どれだけ稚貝を入れてもほとんど死んでしまうこともある」。西三河漁協(愛知県西尾市)の稲垣芳樹組合長はアサリの一大産地・三河湾の現状を嘆く。 三河湾産のアサリはぽってりとした身や強い甘みが特徴で、全国各地に出荷される。愛知県水産課によると、県内の収穫量は2013年には1万6063トンで全国の約7割を占めたが、17年には1635トンと最盛期の1割程度に激減した。 三河湾の西部では、六条潟などの湾東部の干潟で発生する稚貝を移植して育てる。だが、…
北海道のスルメイカ漁が解禁となり、函館市で2日、今シーズン初めての水揚げが行われました。初競りの最高価格は去年よりも下がり、緊急事態宣言による飲食店での需要の落ち込みが影響したとみられています。 ここ数年、記録的な不漁が続いている北海道のスルメイカ漁は1日に解禁されました。 函館市入舟町の漁港では2日午前4時前から、操業を終えた漁船がイカを水揚げしました。 市場に運ばれたイカは早速、競りにかけられ、このうち水槽で生きたまま運ばれた「生けすイカ」の最高価格は1キロあたり1650円と去年の2200円より下がりました。 市場の関係者は、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言で飲食店などの需要が落ち込んでいることが影響したとみています。 水揚げ量は去年の水揚げ初日よりも0.3トン多い1.7トンでしたが、大きさは13センチほどと去年より少し小さいということです。 函館魚市場の平松伸孝執行役員は「当初の
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く