北方領土・色丹島で、水産加工場の廃液が原因とみられる海の汚染が深刻化している。北方四島を事実上管轄するサハリン州政府に対し6月下旬、ロシア人島民が対処を求める請願書を提出。汚染は長年問題視されてきたが、近年、加工場の規模が拡大していることも影響しているとみられる。地方政府が、島の経済を支える水産企業に強く臨む姿勢は見えず、住民から不満の声が出ている。...
◇小木港で18日 意見交換会 地球温暖化が進む中、海の生態系への関心を高めようと、北陸中日新聞は十八日、国際NGO(非政府組織)の世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)と連携し、日本有数のイカの水揚げを誇る石川県能登町の小木港で地元漁協関係者との意見交換会を開く。本紙とWWFジャパンが同県七尾市で開催する「海を考えるin能登」(十六~十七日)の関連イベントとなる。(前口憲幸) 不漁が際立つ小木港のスルメイカ漁に焦点を当てる意見交換会は、県漁協小木支所(能登町小木)で開催。持続可能なイカの生産と消費をテーマに漁協幹部や船主らが現状を報告するほか、WWF専門家が国際情勢を踏まえ今後の見通しを示す。当日は非公開だが内容は紙面などで紹介する。 気候変動に伴う海洋環境の異変が懸念される中、WWFが「海の日」を挟み、国内メディアと共同イベントを開くのは初めて。国際的に深刻な問題となっているIUU(
志摩市で8日、「里海を創る海女の会」の研修会があり、志摩の2021年の水揚げ量について、12~21年の10年間の平均に対し、サザエが半減したと報告された。アワビの水揚げもほぼゼロの地域があり、大幅な落ち込みが裏付けられた。アワビとサザエは海女が水揚げする主要な水産資源で、参加した海女は「獲物がいないので収入がなく、若い人が海女をやめてしまう」と危機感を訴えた。【下村恵美】 県水産研究所が、志摩市の安乗、波切、和具の3地点で調査した。12~21年の水揚げ量の平均に対して、21年はサザエが波切で半減、和具では6分の1しか取れなかった。安乗では横ばいだった。水揚げ量減少への対策として、アワビには稚貝放流が始まっているが、県水産研はサザエでも人工種苗の放流を試す計画だ。
「入梅イワシ」の異名の通り、いま旬を迎えているイワシが、主産地である千葉県銚子市で人気を集めている。イワシは水揚げ量でダントツ1位を誇る、日本を代表する魚でありながら、人気の方はいまひとつパッとしない光り物・青魚。だが、銚子周辺では、料理店関係者の努力や、低調なサバの水揚げによって、まさに「引っ張りダコ」状態。現地では、梅雨明け後の漁獲にも大きな期待が寄せられている。【川本大吾/時事通信社水産部長】 【写真】「熟成塩タレ」で鮮度保持したイワシの刺し身は、歯ごたえもプリップリ ここ最近、サンマやイカ、サケなどの不漁が囁かれる中、あまり知られていなが水揚げ量トップの魚はイワシだ。昨年まで4年連続で首位の座をキープしている。増え過ぎたせいなのか、近年は不漁となっているサンマの日本近海への来遊を妨げているといった研究者の指摘もある。いずれにせよ、イワシはまさに日本代表の魚なのだ。 刺し身でも、煮て
「ブランド化したい」 七尾市能登島須曽町のカキ養殖業「坂下水産」二代目の坂下享さん(35)が、巨大ニンニクを能登島の名物にしようと、生産拡大を目指している。カキ養殖の閑散期の夏場の仕事として五年ほど前から栽培し、徐々に出荷数が増えてきた。坂下さんは「半農半漁で頑張り、ブランド化したい」と意気込む。(大野沙羅) 巨大ニンニクは、「エレファントガーリック」とも呼ばれ、通常の五~十倍のサイズに成長する。大きいもので直径約二十センチあり、独特の匂いが少ないのも特徴。十月ごろに植え付けし、六月ごろに収穫できる。 坂下さんは、母親が野菜を育てている海沿いの畑で「見た目のインパクトが面白い」と巨大ニンニクの栽培を始めた。石灰肥料の代わりに活用するのが、養殖で大量に出るカキの殻。カルシウムやマグネシウムなどが豊富で、砕いて畑にまくと、収量の安定や食味の向上も期待できるという。ニンニクは「カキの仕事が一段落
かつては堤内に店を構えていた。「水が出るたび、2階に避難してね。『ザーザー』と板間を流れる音がした」と先代の故佐藤勝敏さんの弟稔さん(79)。もとは渡船客や川荷を運ぶ船頭らを相手にした商店だった。 料理中心の店に切り替えたのは、父親の故克己さんだった。「うまいやつを作らなあかん」。ウナギのタレを研究するため岐阜市の醸造元から人を招き、川魚に合うたまりを一緒に造り上げた。「甘い、辛いもあるし、風味、色を決めるまでに時間をかけた」 川風が渡る風情と合わせ評判を呼んだ堤内の店は、度重なる浸水を受けて1964年に現在の地へ。100畳の大広間もあるコンクリート造りの本館に木造の離れも増築。好況の繊維関連の業者や千代保稲荷の参拝客がバスでどっと訪れた。2歳年上の勝敏さんと休みなく下処理や焼きを担い、5年ほど前に引退。「やっとこさ、手のたこがなくなった」と笑う。 忙しさのピークは、やはり土用の丑(うし)
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