「立ち寝」仮眠ボックスが生まれた背景 商品開発のきっかけは2021年に北洋銀行が主催した「知財ビジネスマッチング」だった。イトーキが所有する開放特許「人体収納用構造体及び睡眠用筐体」について説明を受けた広葉樹合板側に「世界初のユニークな商品開発をしてみたいという強い思い」(広葉樹合板・山口代表)が芽生え、2022年にライセンス契約に至った。 広葉樹合板の野原嘉人常務は、なぜ「立ち寝」仮眠ボックスなのかについて、 「省スペース化を実現することでさまざまな場所での導入が可能となります。通常、仮眠環境を用意するためには専用の仮眠室やパーテーション、ベッドといった設備を用意する必要があるため、スペース確保の問題や莫大なコストがかかります。しかし、ジラフナップは約2畳分のスペースに設置するだけで、仮眠環境の導入が可能となります」 と説明。立ったまま仮眠することで「深く眠りすぎないため、ビジネスシーン