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規模について考えている。 芥川龍之介賞というのは大変規模の大きな賞で、他の出版社の短篇新人賞と並べてみても格段に注目度が高いのである。手に取って頂ける方がほぼ十倍規模になる。何が起こるか予想がつかない。 人間、得意な規模というものがある。二人でいるには良いのだが、三人になれば微妙となって、大勢の中で会うには向かない人がいる。大人数に向けて話すのが得意な人があり、一対一でしか話しようのない相手もいる。 単行本とはとりあえずのところ商品だから、売れる売れないを決めるのは当然買い手の側となる。何人規模向けの本と表示しても駄目なのだ。 実感として、中間の規模が苦手である。中間とはどこかという話なのだが、小石は好きで街の風景も好きなのだが、人間くらいの大きさのものがどうも苦手だ。十人くらいまでの集まりが好きで、百人を超えたあたりからうろたえはじめる。多分数千冊しかでていない本が好みで十万部と言われる
海外ミステリーが傑作揃いだった2011年。今まで、紙面で二度にわたって総括をお届けしましたが、最後の企画として、各社担当編集者の皆さんに、個人的なベスト5を挙げてもらいました。誰もが納得の1冊から、こだわりの作品まで、バラエティ豊かな品ぞろえ。ついでに、堂場のベスト5もお届けします。番号はついていますが、整理のためで、順番ではないですよ。順位付けは好きではないのだ。(堂場瞬一) 格調高い文章で壮麗な物語『夜の真義を』 (1)は、物語の冒頭一行目から一気に引きこまれました。揺るぎない格調高い文章で、かくも壮麗な物語を描き切った力量は驚異の一言。堪能しました。作者の死去が惜しまれてなりません。(2)は当代最高峰の警察小説シリーズ第七作目。恐ろしいことに尻上がりに凄味が増しているように思えます。もはや主人公ヴァランダー警部の日々の暮らしを描いているだけの作品でも楽しめる自信があるくらい好きなシリ
ドイツミステリへの招待状 その2 先回少し触れたドイツ警察小説の著者をまず紹介しておきましょう。女性作家のほうはネレ・ノイハウス(1967年生)、男性作家のほうはフォルカー・クッチャー(1962年生)。共に中堅というか、これからドイツミステリを背負って立つ作家だとぼくは見ています。 ノイハウスは2009年に彗星のごとく現れ、「オリヴァー&ピア刑事」シリーズで脚光を浴びました。詳しくは別の機会に紹介しますが、そのサクセススーリー自体が物語として面白いです。シリーズ5作はすでに150万部を記録し、彼女はいまや「ドイツミステリの女王」とまで呼ばれています。 クッチャーは1929年から36年までのベルリンを舞台にした「ゲレオン・ラート事件簿」シリーズ(全6巻の予定)を書いています。映画、音楽、ファッション、料理、ナイトクラブ、デパート、乗り物、路上の景観、どれをとってもいながらにしてワイマール時代
2011年は――2009年も2010年もそうでしたが――翻訳ミステリが大変に豊作で困っています。 でも一作えらぶのなら―― 商売ぬきでジェイムズ・エルロイの『アンダーワールドUSA』です。 エルロイすげえ!と思ったのは社会人になってから出た『ビッグ・ノーウェア』の頃でしたが、以来、古今東西、自分がもっとも愛する作家はジェイムズ・エルロイでありつづけています。 仕事として担当したのは『ビッグ・ノーウェア』文庫化、『ホワイト・ジャズ』文庫化から。愛が嵩じて《暗黒のLA四部作 裏面史年表》をつくってしまったほどです。イチから担当した新刊は『わが母なる暗黒』でした。 『アンダーワールドUSA』は――賛否もあるようですが――『アメリカン・タブロイド』から続く政治=犯罪のドラマを作品の3分の2ほどで終わらせ、その巨大なドラマを後半3分の1で美しく閉じた作品だと思っています。それゆえ、第四部以
新刊『爛れた闇の帝国』で世間を脅かしつつあるホラー作家・飴村行(レビューはコチラ)。 なんでそんなに粘膜でハードでグッチョネな小説を書けるの? というわけで前後編でインタビューを敢行しました! ――以前お会いしたのは8月でしたね。 なぜかインタビュー場所が埼玉県の大宮で。なんで大宮なのか伺ったら、10年前に住んでおられたという。 飴村 そうですね。派遣の形で、工場で働いていました。生活レベルはピラミッドの底辺ですよね。 ――飴村さんが「ときたま大宮に帰ってくるんだ」と仰ってたんで、すごく怖かったんです。 ライフル魔が故郷に帰って気に喰わないやつを撃ち殺す、みたいな話かと思って(笑)。 飴村 実は縁起かつぎなんですよ。大宮に氷川神社っていう神社があるんです。当時その近くに住んでて、毎朝お参りに行ってたんです。「幸せな家庭を持てますように」って。 ――だはははは! 小市民だ。 飴村 素敵な奥さ
古書を寄付して下さい! 大衆小説、純文学、絵本、詩集、漫画、歴史の本など… アメリカの中西部にある大学、西ミシガン大学で日本文学と翻訳論を教えているジェフリー・アングルスと申します。西ミシガン大学では、この数年間、日本語を勉強している学生も日本から来ている留学生も急増しておりますが、日本語の本が図書館にほとんどありません。そのため、日本語を勉強しているアメリカの学生は解読能力が充分身についていない状況が続いております。 自動車産業が経済的なベースだったミシガン州は、アメリカの中でとても経済的に困難な州なので、残念ながら、新本を大量に購入する予算はございません。日本では活字ばれの時代になっているとよく言われていますが、活字の面白さと日本文化の素晴らしさをどうしても学生に紹介したいと思い、是非に皆様のご協力をお願いしております。 日本の理解と日本語の能力を上げるために、只今大学のために日本語の
(交通新聞社新書・840円) 昨年は青森市まで到達、3年後には開業から50年を迎える新幹線。その歴史を、大正時代の広軌鉄道計画までさかのぼり、縦横に論じた。 ルート選定などを巡る政治、開業後もスピードアップを続けた技術、昭和天皇や英国女王の乗車、労働組合と分割民営化まで、あらゆる分野に目配りが利いている。プロ野球セ・リーグの優勝争いで新幹線が名場面を作ったという挿話や、騒音公害などの反対運動にも触れる。しばしば政治家の利益誘導で生まれたとされる東海道新幹線の岐阜羽島駅が、ルート選定での妥協の産物だったという話など、興味深い。合間には、人気歌手らによるキャンペーンや作家の発言までをも絡めるが、文章はスムーズ。著者の、ライターとしての実力にも注目したい。(生)
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