著者プロフィール 山口伸 経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 X:@shin_yamaguchi_ 「小僧寿しチェーン」のフレーズでおなじみのテレビCMを覚えているだろうか。持ち帰り専業の寿司店である「小僧寿し」は1970年に1号店を出店し、その後瞬く間に店舗数を増やした。1977年に加盟店が1000店舗を突破し、1979年に年商が531億円で外食企業のトップとなった。 その後、最盛期には2300店舗を展開。2000店舗超といえば、現在のスターバックスに匹敵するレベルだ。しかし1990年代から閉店が相次ぎ、8月5日時点では国内に134店舗しかない。小僧寿しの衰退期は回転寿司の拡大時期と重なる。価格や立地戦略で回転寿司と重なる中、商品面で優位性を示すことができなか
