多数のインターネット企業が欧州の拠点を構えるのがアイルランドだ。北海道とほぼ同じ面積の小国ながら、ビッグデータの利活用とセキュリティやプライバシーなどにおける取り組みが注目されている。 スノーデン事件などを受けて、2014年5月に米国政府が公表したビッグデータ報告書(関連PDF)では、国境を超えたビッグデータ利用にの関する問題点が指摘されている。欧州連合(EU)諸国の中でグローバルICT企業の拠点が集中するアイルランドでは、どのような取組みが行われているのだろうか。 経済の成長エンジンとして注目されるビッグデータのイノベーション アイルランドは、北海道とほぼ同じ国土面積を有し、人口は約460万人、GDP2107億ドル(2012年)の国である。アイルランド政府が低い法人税率(12.5%)や積極的な研究開発投資支援策(例えば25%の研究開発税額控除)、高等教育制度の整備などを通じて、海外ハイテ
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