EMCジャパンRSA事業本部は2015年12月21日、不正に現金を盗み取るサイバー犯罪の最新動向を解説した。闇市場(ブラックマーケット)で犯罪者向けに販売されている銀行口座やID/パスワードの価格を示すとともに、犯罪者が最終的に現金化する際の代表的な五つの手法について説明した。 不特定多数を狙ったサイバー犯罪の多くは、不正に現金を得ることを狙っている。典型的な犯罪は、盗んだクレジットカード情報を使って現金を生み出し、盗んだ銀行口座に現金を入金する。最終的には、街中にあるATM(現金自動預け払い機)から現金を引き出すなどして利益を得る。 サイバー犯罪者向けの最新のショッピングリストは図の通り。銀行口座は150ドル~300ドルで取引されている。ECサイトのユーザーID/パスワードは2ドル~10ドル、ソーシャルメディアIDは5ドル(500人以上の友達がいる場合は7.5ドル)、現金化を外部に委託す