ふだん気にすることなく通り過ぎる道ばたの電柱類。目線を変えて京都市内を歩くと、まれにだが、丸みを帯びた物体が上に乗っかっている古びた鉄柱に遭遇する。 橋の欄干や神社の階段などでよく見る「擬宝珠(ぎぼし)」のようなデザインがあれば、「UFO」や「ベレー帽」のような形をしたものまで。 なぜ、ほとんど誰も見ないような位置にわざわざ、ちょっとかわいい飾りを乗せているのだろう。なにかのシンボルだろうか。 実はこれ、旧京都市…
「野宿しろということか」乗客怒り 運転取り止めの東海道新幹線、近くのホテルも満室 16時間後に運転再開 2023年6月2日 21:50
京都府警運転免許試験課は7日、京丹後署で受理した運転免許更新手続きに関する書類約2800人分を、業務を委託する府交通安全協会が紛失したと発表した。申請者名と電話番号が記載されているという。 府警によると、警察署で免許更新時に申請者が提出するA5サイズの「更新時講習受講誓約書」で、2020年3~12月に京丹後署で受理した分を紛失した。 府警の説明では、免許証交付後に署内で破棄する決まりだったが、今年2月下旬、同協会の60代職員が京丹後市内の自宅で焼却しようと持ち帰った。段ボール箱に入れて小屋に置いていたところ、3月26日に強風で中身が吹き飛び、約2800枚が日本海などに散逸したという。 府警と同協会が3日間かけて周囲を捜索し、申請者名が判読できる約1200枚を回収した。書類の悪用は確認されていないという。府警は6日以降、約2800人全員に謝罪文を送付した。府民からの問い合わせは同課と府交通安
京都府宇治市内の公園にハンモックなどを無許可で設置したとして1月中旬、近所の男性(82)が都市公園法違反の疑いで京都府警宇治署に逮捕された。男性は約15年前から市の指導に従わずに遊具の持ち込みを続け、市が「これ以上放置できない」と告訴、異例の逮捕となった。釈放後の京都新聞社の取材に「子どもたちを喜ばせたかった」と主張している。 市公園緑地課によると、男性は2006年ごろから自作のハンモックやブランコ、ボールなどを同市木幡の公園に持ち込み、住民から「けがをしたら危ない」と苦情が相次いでいた。遊んでいた子どもが軽傷を負ったこともあり、職員が訪れたり、掲示物を張ったりして注意してきたという。 いったん撤去しても再び設置し続けたため、昨年12月24日に都市公園法に基づく中止命令を出した。それでも同日に園内の木にハンモックを取り付けたため、同署に告訴した。 男性は1月18日に逮捕され、翌日に釈放、同
京都府南丹市園部町の曽我谷地区に住む男性が、地元の集落から村八分のような扱いを受けたとして、同地区などに対し、区民であることの確認や慰謝料など340万円の支払いを求める訴えを21日までに京都地裁に起こした。 訴状によると、同地区は南丹市区設置規則によって設置され、39世帯ほどが暮らす。男性は1975年に結婚し、同地区に住む妻の両親と養子縁組をした。83年に長岡京市から同地区に移り住み、消防団長や農家組合長などを歴任したが、2001年に離婚、妻の両親とも離縁した。男性はその後も地区で暮らしているが、道であいさつしても住民から無視され、自分が出したごみだけが回収されなかったり、地区の行事連絡や市の配布物が来なくなったりした。また、土砂災害警戒区域などが多い同地区に対し、市が各戸に防災無線を無料設置することになったが、同地区は男性だけを除外して市に申請したため、男性宅には設置されなかったとしてい
震災2カ月後にシンガー・ソングライターの七尾旅人さん(中央)らと被災地の福島県南相馬市を訪れたレイ・ハラカミさん(左端)=撮影・梅原渉 東日本大震災・東京電力福島第1原発事故から約4カ月後に40歳で急逝した京都の電子音楽家、レイ・ハラカミさんは「被爆2世」だった。「宿命」を背負う者として被災地に特別な思いを寄せていた。「震災が起きてから、彼の気持ちがかなり疲弊していく様子が感じられたので、これは何とかしなくちゃいけないと、京都まで会いに行ったんですよ」。米ニューヨークに住むシンガー・ソングライターの矢野顕子さんは取材に対し、ハラカミさんと最後に会った時のことを明かした。(THE KYOTO 樺山聡) ■「yanokami」で制作のさなか ハラカミさんの音楽を「世界遺産」と高く評価する矢野さんは、ハラカミさんと2人組のユニット「yanokami」(やのかみ)を結成していた。京都とニューヨーク
昨年12月に京都市で開催された女子の全国高校駅伝で、乗用車がコースに進入して選手の前を横切る問題があり、京都府警交通指導課と右京署は、現場で交通規制をしていた警察官の指示に従わなかったとして、道交法違反の疑いで、京都市西京区の無職の60代男性を近く書類送検する方針を固めた。捜査関係者への取材で分かった。 捜査関係者によると、男性は12月20日午前11時20分ごろ、右京区五条通西小路交差点で乗用車を運転し、駅伝の最終5区のコースとして府公安委員会が交通規制していた五条通の西行き車線に、右京署員の制止を振り切って進入した疑いが持たれている。男性は帰宅途中で、「早く帰りたかった」と容疑を認めているという。 目の前を車に横切られたのは京都府代表の立命館宇治高の女子選手(18)で、接触する寸前で身をかわしたためけがはなかったが、進路を妨げられる形となった。男性は当初、交差点内で右折待ちをしていたが、
京都のマンションやオフィス「高さ制限」緩和へ 「百年の計」景観政策見直し、住民反発も 2020年10月26日 10:00 京都市は10月20日、高さ制限を超える建物を一定の条件下で認める「特例許可制度」について、新たに許可対象を追加する規定案を明らかにした。これまでは学校や病院といった公的施設が主な対象だったが、民間にも拡大する。規定上は市が定める手続きと審査を経れば、市全域で規制を超える建物の建築が可能になる。 ■京都市内はオフィス不足、子育て世帯流出 この日の市議会まちづくり委員会で公表した。特例許可制度は、新景観政策が始まった2007年、地区や建物単位のきめ細やかなまちづくりを目的に導入。これまで新築8件が許可され、うち7件を大学や病院などの公的施設が占める。今回の許可対象拡大は、市内のオフィス不足や子育て世帯の流出を背景に、新景観政策で設けた厳しい高さ規制を実質的に緩和し、周辺部な
京都府京丹後市丹後町久僧の山中で、地中に埋もれた80体を超えるお地蔵さんの救出作戦が始まった。場所は室町時代まで久僧の人々が住んでいたとされる集落跡。住民らは今夏、数体のお地蔵さんを救い出し、「久僧のルーツがここにある」と一帯の再生を思い描いている。 集落跡の名は「池上千軒」。地元の伝承によると、鎌倉時代に住み始め、南北朝時代には約60戸に広がった。室町時代の1557年に疫病による飢餓と大暴風雨が発生。人々は海沿いの久僧や中浜などに居を移したという。 久僧の地域史などを調べる吉本宏雄さん(80)によると、地蔵群は現在の宇川温泉の約500メートル東に位置する愛宕山麓のため池跡のそばにある。住民は池上千軒を後にした後も周辺の田畑に通い続けた。だが、昭和40年代から田畑が放棄され始め、近年は雑木林になり地蔵も忘れられたという。10年前に調べた時にはため池跡の東に約20体、西に約60体を確認したが
インターネット通販で商品を受け取る際に、受領印欄に偽名を記入したとして、私印偽造・同使用の罪に問われた東京都板橋区大山東町、中国籍の女性(36)の判決公判が25日、京都地裁であり、赤坂宏一裁判官は「他人の署名を偽造したとはいえない」として、無罪(求刑懲役1年)を言い渡した。 女性は2018年11月、架空の日本人名義で腕時計を購入したとして京都府警に逮捕された。府警は当時、捜査中の通販の詐欺サイトに女性が関与した疑いがある、などと説明していた。 公判で女性は、他人になりすましたのではなく、自分自身を指す別の名前だったとし、「プライバシーやセキュリティーの点から、ネット上で本名を使いたくなかった」と主張。検察側は、自分とは別人が住んでいることを装う意志があったと指摘していた。 赤坂裁判官は「署名や押印は、注文者が指定する人物に荷物を届けたことを証明するためのものであり、必ずしも本名が期待されて
天ケ瀬ダム(奥)一帯の観光拠点化に向け、市の調査でリノベーションやホテル設置の可能性が示された旧志津川発電所(左)=宇治市志津川 京都府宇治市は19日、宇治川の天ケ瀬ダム一帯を同市の新たな観光拠点にするため、周辺にある旧志津川発電所や天ケ瀬森林公園、旧ガーデンズ天ケ瀬跡地の3カ所を一体的に活用した官民連携事業の実現性を調査した結果を公表した。一部民間事業者から、2024年に築100年を迎える同発電所をリノベーションして空き地にホテルを設置するなど、参画意向があった。市は今後、実際に事業化できるかを施設所有者らと協議して判断する。 同市では観光客が平等院などがある中宇治地域に集中し、周遊観光の開発が課題となっており、インフラツーリズムが近年推進されている天ケ瀬ダムに着目した。同ダムは国と市による「かわまちづくり」事業で、ダムを直下から見る広場や遊歩道の整備が盛り込まれており、市は周辺整備の可
吉本「ステマツイート」委託420万円返還を 京都市長を提訴、「フォロワー20万人未満も契約不適合」 2020年6月19日 19:59 京都市が吉本興業所属の漫才コンビ「ミキ」による施策PRのツイッター投稿に100万円を支払った問題で、京都市の住民2人が19日までに、吉本興業への委託費計420万円は違法な公金支出として、京都市長に対して、全額を吉本興業から返還させることなどを求めて京都地裁に提訴した。 訴状によると、市と吉本興業は2018年9月、京都国際映画祭の広報業務を総額420万円で委託する契約を結んだ。会員制交流サイト(SNS)で20万人のフォロワー(登録者)を持つ同社のタレントが映画祭などに関して2回発信することも含まれ、ツイートの費用は1回につき50万円だった。 原告側は、市が吉本興業以外から見積もりを取っておらず、ツイートの単価は高額として、地方自治法の「最小の経費で最大の効果を
第2次世界大戦中に細菌戦の研究をした「731部隊」を本部とする旧関東軍防疫給水部(関防給)について調査している滋賀医科大名誉教授らが19日、戦後に政府が作成した関防給に関する公文書を発見し、組織機構や支部の隊員の所属、敗戦前後の行動の一端が明らかになったと発表した。支部で細菌を生産していたことも公文書で初めて裏付けられたという。「不明な点が多い組織の隊員一人一人の情報や、元隊員の証言などの根拠となる文書で、歴史を検証する上で意義深い」としている。 公文書は1950~51年に作成された「関東軍防疫給水部部隊概況」。滋賀医大名誉教授の西山勝夫さん(78)らが昨年、国立公文書館で見つけ、今年3月までに公開された計41枚を分析した。 公文書から、関防給は本部と五つの支部などから成り、それぞれの組織機構も裏付けられた。大連支部については「終戦時迄(まで)主として細菌の研究及(および)生産に住じていた
再開の図書館 あふれる本の山 休館中の返却や購入図書の増加で容量オーバー、「3密」対策も重なり 2020年6月12日 10:45 新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言の解除に伴って、利用再開が始まった各地の図書館では、容量を超えた蔵書が館内にあふれている。各館の本棚は、利用者への貸し出しを見込んだ上で配置されているため、長期の休館中に返却や購入図書の増加だけが続いた状況下では、新たにスペースを設けるなどの対応に迫られた。「3密」の防止策を含め、宣言解除後も経験したことのない業務に追われている。 京都府向日市寺戸町の市図書館では、貸し出しの中止や制限を行っていた休館中も返却は続き、通常の1~2割ほど多くの書籍が集まった。館内の本棚は、利用者への貸し出しを見込んだ上での容量しかなく、すぐに満杯に。新たに長机などを設置し、入りきらない本を並べて対応した。 長期滞在や密集をさけるために
印刷3日がかり、アナログ書類点検…10万円「名ばかり」オンライン申請、混乱の舞台裏 2020年6月1日 20:08 新型コロナウイルスの緊急経済対策として国民1人当たり10万円を支給する「特別定額給付金」。そのオンラインでの申請を巡り、全国で混乱が生じている。当初はマイナンバーを活用した迅速な給付が期待されたが、実際には入力ミスが相次ぎ、自治体が確認に追われる事態に。内部では、どんな作業が行われているのか。5月15日に申請受け付けが始まった京都市の現場を取材した。 「1世帯ずつ紙に印刷して、目で誤りがないか確認しています」。京都市内の雑居ビルの1室。机に積まれた申請書類を前に、職員がため息をついた。小規模な自治体は庁舎内で作業を行うが、72万世帯を抱える市は膨大な申請を処理するため急きょ、2カ所の作業場を確保。庁舎から離れたこの場所で、職員は連日の点検作業に追われている。 オンライン申請自
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く