大阪地検特捜部の元主任検事による証拠改ざん事件で、大阪地裁の畑山靖裁判官は28日、改ざんを隠したとして犯人隠避罪に問われた前特捜部長の大坪弘道被告(57)=懲戒免職処分=と元副部長の佐賀元明被告(50)=同=の保釈を認める決定をした。保釈保証金はそれぞれ1500万円。保釈は29日以降になる見通し。 2人は、元主任検事・前田恒彦被告(43)=証拠隠滅罪で起訴=が郵便不正事件の捜査の見立てに合うように証拠品のフロッピーディスク(FD)のデータを改ざんしたと知りながら、同僚検事らに口止めしたり当時の次席検事らに虚偽の報告をしたりしたとして起訴された。 これに対し、2人は「前田元検事からFDを意図的に改ざんしたとは聞かされておらず、隠したこともない」などとして起訴内容を否定。弁護側は起訴後の昨年10月下旬と同12月に保釈請求したが、いずれも退けられ、今月27日に3度目の請求をしていた。2人の初