4月3日に開かれた大阪学生陸上競技対校選手権大会の競技会場の電光掲示板に映し出された画像について、関西学生陸上競技連盟が「人権問題に係(かか)るような極めて不適切な表現」だとして、ホームページにおわびを掲載していることが7日わかった。同学連は、学生や監督を対象に人権問題の講習会を開き、再発防止に努めるとしている。 会場は大阪市のヤンマーフィールド長居。映った画像は、「全聾(ろう)の作曲家」として活動し代作が明らかになった佐村河内守氏の似顔絵に「皆さんの応援が……聞こえています!」との文字を添えたものだった。後日、難聴者への配慮を欠いているとの抗議があった。 運営に携わる学連の学生がひな型を作り、前日の別の大会では掲示を自重したが、3日に別の担当者が使った。学生に問題意識はなかったという。関西学連の津野洋会長は「デリケートな部分でもあり、あってはならないこと。監督不行き届きだった」と話した。