新型コロナウイルス感染症の影響による売り上げ減をカバーしようと、宇都宮市内の飲食店が始めた焼き鳥の無人販売が、万引被害のせいで営業中止に追い込まれた。非対面非接触で24時間購入できる点などが好評だったが、防犯対策の費用負担などから、無人販売は29日現在、再開できずにいる。事業を始めた菊地寿洋(きくちとしひろ)さん(42)は「汗だくになって焼いた商品。(万引被害は)とても悲しく、残念」と嘆いている。 無人販売店舗は、宇都宮市今泉町の焼き鳥・串揚げ店「ちkiちki(ちきちき)」が6月に開設した。菊地さんが社長を務める「スマイルダイニング」(同所)が経営する。 同店の店先に冷蔵庫を設置し、備長炭で焼き上げた焼き鳥を真空パックにして販売していた。メニューは「もも」「皮」「つくね」など焼き鳥の4本入りパックのほか、サラダチキンなどの総菜があり、値段は全て一律500円。 販売方法は野菜の無人販売などと