島根県出雲市の市トキ分散飼育センターは19日、新潟県・佐渡から分散飼育されている新婚ペア(オス4歳、メス2歳)に初めてのヒナが誕生したと発表した。ヒナが誕生したのは4月20日に確認された卵で、この日午前3時24分に孵化(ふか)した。ヒナは体長約15センチで体重は52・71グラム。人工育雛(いくすう)する。ペアは計6個を産卵、うち3個が有精卵と確認されており、同センターは今後もヒナ誕生を期待している。 このペアは今年1月、鳥インフルエンザの感染によるトキの絶滅を防ぐため、繁殖実績のある他のペアとともに新潟県の佐渡トキ保護センターから移送され、分散飼育されている。 【関連記事】 ・放鳥トキ、1組が抱卵か 佐渡、再営巣のつがいも ・佐渡で営巣中の放鳥トキが抱卵をやめる ・佐渡の放鳥トキが「抱卵」中止…6組中の1組 ・トキのひな第1号誕生 出雲市分散飼育センター ・トキが産卵、ヒナ誕