“フランス人による、フランス人が選ぶ、フランス料理のための”日本酒コンクール「Kura Master」が今年も実施され、6月4日に受賞12銘柄が発表された。 今年で2回目となったこのコンクールの特徴は、フランス人のトップソムリエが自ら日本酒のコンクール開催を望み、審査員を集め、審査をしていることだ。参加する審査員たちは、自ら積極的に“自分たちの店”で料理に合わせる酒を探し始めているのだ。 しかも日本酒には、開栓後も劣化させずに保存することが容易で、グラスでの提供がしやすいという利点もある。 筆者自身が渡仏した際に驚いたことだが、ここ数年、パリのフレンチレストランではソムリエが料理に日本酒をペアリングして提供する機会が急増している。純米酒や吟醸酒、時に濁り酒を用い、皿に合わせてグラスで提供してくれる。 昨秋に食事をした際には、食中のアクセントになるような特徴的な料理に純米酒を合わせたり、時に
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