京都のことをよく知る方とともに、「噂」から新たな旅のかたちを考える連載「噂な旅通信」。 第一回は、京都大学の教授であり、その発想が世間を騒がせた「素数ものさし」の生みの親である川上浩司さん。 「川上先生が不便な京都観光ツアーを企画したところ、応募者がゼロだった」という、気になる噂を聞きつけ、その内容と「不便益」な京都観光ついて教えてもらいました。 いわく「不便益」とは「不便がもたらす益」のこと。インターネットを駆使すれば、出発前に旅先の情報が簡単に手に入る時代。あえて「不便な旅」を選択したら、見えてくるのはどんな景色でしょうか。読めばちょっと、「不便」なことが好きになるはず。 Q1 さっそくですが、「不便益」とは何なのでしょうか? Benefits of Inconvenience =不便がもたらす益。不便だからこそ良かったことです。 効率だけを求めていては得られない、嬉しいことです。 Q