2017年12月に読んだマンガ作品の紹介と感想です。 1. 此元和津成『セトウツミ(1)〜(8)』 関西に暮らす男子高校生の「瀬戸」と「内海」が、放課後の手持ち無沙汰な時間を潰すために、まったりと川べりでしゃべっている、ただそれだけの漫画なのに、巻を追うごとに切れ味を増す二人の会話は、まるで良質な漫才を見ているようなセンスのよさで、それだけでも十分におもしろい。 時折垣間見える将来への不安やそれぞれの抱える家庭の事情は、川べりで埒もない会話に興じられる時間がいつまでも続かないことを暗示して切ない気持ちを呼び起こす。最終8巻では、丁寧に積み上げられた伏線が鮮やかに回収されて、なんとも言えない余韻を残す幕切れが訪れる。とてもよかった。 セトウツミ 1【期間限定 無料お試し版】 (少年チャンピオン・コミックス) 作者: 此元和津也 出版社/メーカー: 秋田書店 発売日: 2017/12/24 メ
![2017年12月に読んだ漫画 - ぶち猫おかわり](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/011c5a7e038bac61607f389d584cd41bf04e8cf5/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimages-fe.ssl-images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51-Pn7-87-L._SL160_.jpg)