世界初のゾンビ映画『ホワイト・ゾンビ』が公開されたのは1933年。ただし、アメリカで製作されたこの作品に登場するゾンビは我々が知るような“人を喰らう蘇った死体”ではない。現代のゾンビ像は、ジョージ・A・ロメロが監督した1968年公開の『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』によって確立された。同作は当時日本では公開されなかったため、1978年に公開された(日本公開は1979年)同監督の『ゾンビ』が日本人とゾンビの邂逅、ということになる。 本作は100万ドル以下の制作費ながらも、世界全体で5,500万ドルを売り上げるという驚異的な大成功を収めた。以来、”ゾンビ映画”はいちジャンルを確立しただけでなく、ゾンビ研究家やゾンビ・コスプレーヤーまで登場するなどひとつのサブカルチャーとなっている。 世界唯一の、“日本だけの『ゾンビ』”が復刻 1979年に日本で公開されたジョージ・A・ロメロ監督作『ゾンビ』
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