ジオット・キャスピタ(JIOTTO CASPITA )とは、1988年(昭和63年)に服飾メーカーのワコールの出資で設立されたジオット社が企画し、レーシングカーコンストラクターの童夢が開発・製作を行ったスポーツカー(スーパーカー)である。 「F1 ON THE ROAD」を謳い、斬新な空気力学と美しいデザインは当時のスーパーカーのデザインをリードしたが、1990年代初頭のバブル景気崩壊の影響を受けて市販化には至らなかった。 1986年、童夢の林みのる社長、ワコールの塚本能交社長、富士重工業(現・SUBARU)ラリーチームの高岡祥郎監督という3人が銀座で酒を酌み交わした際、林がコースターの裏に書いたスポーツカーの絵が計画の発端となる[1]。林は塚本に資金提供を、高岡にエンジン供給を依頼した。 ワコール創業者の塚本幸一は当時林の岳父であり[2]、ワコールと童夢はモータースポーツ活動におけるスポ