信玄、信長、家康の軍事政策に見る、現代にも通じる戦略ロジック 教科書に載っていない世界史 関ヶ原の合戦 1600年 当代きっての戦略研究家が戦国日本を縦横に論じる。 ◆ ◆ ◆ 私は戦略の専門家として、世界中の事例、軍事、外交の歴史を研究し続けている。日本の歴史もその例外ではない。ことに15〜16世紀の日本、いわゆる戦国時代には注目すべき軍事指導者が数多く輩出しており、そこから学びうるものは少なくない。 そこで、ここでは3人の傑出した武将を取り上げたい。すなわち武田信玄、織田信長、徳川家康である。私が試みたいのは、彼らの軍事政策のなかに、現代にも通じる戦略のロジック(論理)を見出すことだ。 ルトワック氏 あらかじめ言っておくならば、戦略のロジックとは、本質的にパラドキシカル(逆説的)なものである。日常生活における常識的な論理からすれば、すべてが逆立ちしているように思えるかもしれない。その最
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