日本最大の宗教都市である奈良県天理市。唯一無二の景観が時に話題になりますが、その景観形成に大きく貢献しているのが「おやさとやかた」と呼ばれる建物群です。 いくつもの千鳥破風を置いた屋根。高欄が付いた外回廊。窓枠などに施された朱色のアクセントカラー。「おやさとやかた」はひと目でそれと判別できる強烈な個性を放っています。 用途は信者のための宿泊施設である「詰所」や修養の場、病院、天理大学に天理小学校、資料館など様々。長大な建物が数ヶ所に散らばって林立します。 GoogleMapで配置を確認してみましょう。黄色く色付けしたのが「おやさとやかた」です。じっと眺めてみると何か気付くことはありませんか?教会本部(神殿)を中心にして正方形を描く作業途中のような…。 実はホントにその通りで「おやさとやかた」は天理教が世界の中心と定める“ぢば/甘露台”を“八町四方”で囲うための施設なのです。 “ぢば/甘露台