「自衛隊は衣食住がタダだから、給料はイマイチでもその分考えると実入りはいいよ」。隊員募集の時によく使われるというこの言葉、どこかで聞いたことありませんか? 今回は「本当に衣食住はタダなのか」について、検証してみました。 自衛隊の給料(俸給)の仕組みがどんなふうにできたのかがわかる国会質問記録(昭和45年~48年のもの)が残っています。昭和45年064国会の記録では、公安(二)職(検察庁,公安調査庁,少年院,海上保安庁等に勤務する職員)の俸給に超過勤務手当相当額21.5時間分を先に加算して、地域手当を入れ、そこから食費と医療費と営舎経費を削って作られたのが自衛官の給料の元となる俸給表であると回答されています。 要約すると自衛官の俸給は「(加算分)公安(二)職の俸給に超過勤務相当額を加算、地域手当を加算」「(減額分)食費、医療費、営舎経費を給料から減額」という前提で作られているので、自衛官の食