東武伊勢崎線(通称「スカイツリーライン」)に北千住駅から郊外に向かって乗ると急行で一駅5分、普通でも4つ目、8分で西新井駅に着く。ここで大師線に乗り換えると次が終点の大師前駅。出入口には、かつての改札口があるけれど、駅員の姿は見えず、自動改札機も何もなくフリーパスで外へ出てしまう。ここは23区内にある無人駅なのだ。 東武大師線には中間の駅はなく、西新井駅と大師前駅の間を片道2分かけて2両編成の電車が往復しているだけ。伊勢崎線との乗換駅では、大師線ホームへ向かう通路に関所のように改札機を設けていて、ここで大師前駅で下車するときの運賃を精算してしまうのだ。いわば大師前駅の改札機が西新井駅に置いてあるともいえる。したがって無人駅にしても運賃を取りはぐれる恐れはなく、合理化を図っているというわけである。 大師前という駅名のように歩いて5分の所に西新井大師總持寺があり、地元の客以外では参拝客の利用が