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  • 反骨の炎「ときめきに死す」は静の旋律、主演映画にみる沢田研二の肖像

    主演映画で沢田研二が魅力的に映るのは、やはり時の権力・権威・時代の風潮などに抗う姿であると私は思う。 単独主演第一作は『炎の肖像』(1974年)。この作品はライブ映像や人のインタビューのほか、ドラマパートで構成されている。現実と虚構を交差させながら生身の沢田研二を表現し、沢田は自身の分身ともいえるジュリーというロック歌手を演じる。 初っ端から荒っぽく下卑た台詞、喧嘩で血塗れの姿、激しいベッドシーンと脱アイドルを意識した作り。80年代に花開く映画スター・沢田研二の原点と言える演技がぎっしり詰め込まれていて興味深い。 人が行き交う路上を歩いているジュリーが、突然「俺はジュリーや!」と叫ぶ場面が印象的。隠しカメラでゲリラ撮影され、通りすがりの人々が反応する様を同時にドキュメンタリー手法で切り取っているのだが「俺は王子様でもお行儀の良いアイドルでも何でもない。俺は俺、ジュリーや!」そんな叫び声が

    反骨の炎「ときめきに死す」は静の旋律、主演映画にみる沢田研二の肖像
    kaoruw
    kaoruw 2019/12/11
    「ジャズミュージシャンとして知られる作曲家・塩村修の音楽がメインテーマとして流れる」
  • 竹内まりやがアイドルだった時代「不思議なピーチパイ」それは奇跡のグッドタイミング♪

    人生の成功において最も大事なのは運、それもタイミング 『ワシントン・ポスト』の科学記者を経て、現在『ニューヨーカー』誌のスタッフ・ライターを務める世界的コラムニストのマルコム・グラッドウェルの著書『天才!成功する人々の法則』によると、人類の有史以来、世界の富豪とされる人々の実に20%が、1つの国の1つの世代に集中しているという。それが―― 1830年代生まれのアメリカ人である。ジョン・D・ロックフェラーも、アンドリュー・カーネギーも、J・P・モルガンも―― 皆、同じ世代だ。その理由について、グラッドウェルはこう推察している。 「1860~70年代、アメリカ経済は1776年の独立以来、最大の転換期を迎えていた。鉄道が敷かれ、ウォール街の重要性が増す。工業生産が格的にはじまる。古い経済のルールが壊され、新たにつくられる。(中略)その転換期を迎えたときの年齢が重要だということだ」 そう ――1

    竹内まりやがアイドルだった時代「不思議なピーチパイ」それは奇跡のグッドタイミング♪
    kaoruw
    kaoruw 2019/06/05
    「1980年4月24日『ザ・ベストテン』3位に竹内まりや「不思議なピーチパイ」がランクインした」山口百恵から松田聖子の端境期の4ヵ月、竹内まりやがアイドルっぽくすべり込む奇跡。
  • EPICソニー名曲列伝:傑作「SOMEDAY」を生み出した佐野元春の編集感覚

    EPICソニー名曲列伝 vol.4 佐野元春『SOMEDAY』 作詞:佐野元春 作曲:佐野元春 編曲:佐野元春 発売:1981年6月21日 「EPICソニー名曲列伝」は、わずか連載4回目にして、EPICソニー史上、一二を争う傑作を紹介することとなる。 ただし注目すべきは、翌82年にリリースされた同名アルバムの勢いを受けて、佐野元春を大きくブレイクさせることとなるこの曲が、その1年前に、シングルとして、ヒットすることもなく、ひっそりと発売されていたということだ。 発売日は1981年6月21日。大滝詠一の大ヒットアルバム『A LONG VACATION』の発売は、そこから、さらにさかのぼること約3か月の3月21日。今回のコラムの主人公は、この「約3か月」、具体的には「92日間」。さらに言葉を補えば ―― 「たった92日間」だ。 この曲の制作は、80年の秋、佐野元春がタクシーの中で押し黙っている

    EPICソニー名曲列伝:傑作「SOMEDAY」を生み出した佐野元春の編集感覚
  • 黄金の6年間 1978-1983:ゴダイゴ「銀河鉄道999」にみる作家性と商業主義の両立

    リマインダーの人気連載「黄金の6年間」が待望の書籍化 音楽テレビ映画、文学の各分野がクロスオーバーを始め、新しい才能が芽生えた1978~1983年。この「黄金の6年間」になぜエンタメ界が進化し、優れたクリエイターや話題作が次々と生まれ、今につながるスタンダードになり得たのか。その深層を読み解いていくリマインダーの人気連載が書籍化されました。 『黄金の6年間 1978-1983 ~ 素晴らしきエンタメ青春時代』は、全国の書店、電子書籍にてお買い求めいただけます。今回はその中から一篇を紹介します。ぜひお楽しみください(Re:minder 編集部)。 クリエーティブの能力を発揮しやすくする “制約” 作家性と商業主義は両立できるか? ―― クリエーティブの世界で、終生つきまとうテーマである。映画にしろ、テレビドラマにしろ、あるいは音楽にしろ、常にそのテーマはつきまとう。スポンサーの意向は無碍

    黄金の6年間 1978-1983:ゴダイゴ「銀河鉄道999」にみる作家性と商業主義の両立
  • 佐野元春がひとりぼっちで生み出した勇気、今こそ鳴り響く「VISITORS」

    佐野元春の『SOMEDAY』を知らない人は少ないだろう。永遠の青春ソングであり、クラシックといっていいと思う。 1980年にデビューし『BACK TO THE STREET』『HEART BEAT』『SOMEDAY』という3枚のアルバムをほぼ一年おきに発表した彼は、それぞれのアルバムの中に『アンジェリーナ』『ガラスのジェネレーション』『SOMEDAY』といういずれも日のロック/POPS史に燦然と輝く名曲を残した。 誰もが、佐野元春はこのまま、大瀧詠一や山下達郎のような日を代表するソングライター/コンポーザーの地位に、また、同じ1956年生まれの桑田佳祐と並び立つ「大御所」と呼ばれるシンガーの地位におさまると思ったことだろう。 ところが、佐野は1983年のある日、周囲の反対を押し切ってニューヨークに旅立つ。その間、ベスト盤でありつつオリジナル・アルバムともいえる構成になっている『NO D

    佐野元春がひとりぼっちで生み出した勇気、今こそ鳴り響く「VISITORS」
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