1985年のクラッシュ・ギャルズ 作者:柳澤 健文藝春秋Amazon 去年出たのにまだ読んでなかった、柳澤健「1985年のクラッシュ・ギャルズ」をようやく読んだ。 本当は同著者の最新作「日本レスリングの物語」が読みたかったのだけど、せっかく「1976年のアントニオ猪木」「1993年の女子プロレス」と著者の発表順に読んできたので、最新作に手を出す前に一応ちゃんと読んどこうか、という程度の気分だった。インタビュー集である「1993年の女子プロレス」と内容的に結構カブってるんだろうな、という思い込みもあった。 ところが、ぶん殴られたような衝撃を受けた。おい、コレこの著者の最高傑作ではないか。いや、肝心の最新作をまだ読んでないわたくしがそんなこと言うちゃ勿論アレなんですが、今まで読んだ二作(「1976年のアントニオ猪木」「1993年の女子プロレス」)よりも自分にとって遥かに面白く、なおかつ以前の二
木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか 作者: 増田俊也出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2011/09/30メディア: 単行本購入: 21人 クリック: 475回この商品を含むブログ (123件) を見る 何から語れば良いのか。語るべき何かが残されているのか。この圧倒的な熱を放射し続ける1冊を読了した後に、いったい何を語れば良いのか。それでも語らずにはいられない、語りたいという欲求を止めることができない。 僕が思春期以降に魅了されてきた雑誌たち、ロッキング・オン、週刊プロレス、snoozer。僕が思春期以降に魅了されてきた雑誌の作り手たち、山崎洋一郎、山本隆司、田中宗一郎。それらが、彼らが持っていた最良にして最濃にして最好の部分が、その何倍にも濃縮されて、700ページに詰まっている。700ページ、一貫して愛に溢れている。愛しかないと言っても良いほどに。愛ゆえに人は立ち、愛ゆえに人は知り
2011年09月29日 「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」単行本、あす発売です。 「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」単行本はあす9月30日に発売になります。 値段は2600円(税別)と少し高いですけれども、辞書並みの厚さの704ページ2段組、原稿用紙1600枚という大長編なのでご理解ください。それに相当する情熱はぎっしり詰まっていると思います。 木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか タイトルについて、なぜこんなタイトルなのかとよく聞かれます。 雑誌での連載を読んでいただいた読者の方はもちろん御存じだが、あらためていま、ここに説明したほうがいいと思いました。 このタイトルの元になった、そして私が取材を始めるきっかけになった猪瀬直樹先生の「枯れない『殺意』について」(週刊文春連載コラム「ニュースの考古学」)の全文が、以下です。 「『枯れない殺意』について」全文 猪瀬直樹 (「
『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』(きむらまさひこはなぜりきどうざんをころさなかったのか)は、増田俊也による長編ノンフィクション。 『ゴング格闘技』誌上で2008年1月号から2011年7月号にかけて連載、2011年9月30日に新潮社から単行本として発売され、発売半年で18刷のベストセラーとなった[1]。第43回大宅壮一ノンフィクション賞、第11回新潮ドキュメント賞受賞作。 史上最強の柔道家と呼ばれる木村政彦の生涯を書いた評伝。その過程で、明治、大正、昭和、平成にかけての柔道史と、世界の総合格闘技(MMA)史や、空手、合気道、ブラジリアン柔術、プロレス史などに触れられている。 昭和12年から全日本柔道選手権を13年連続で保持し、「木村の前に木村なく、木村の後に木村なし」「鬼の木村」と讃えられた木村の生涯を、新聞記者出身の作者が、これまでに築いた取材力と人脈を活かしながら、18年の取材
以下、ネタバレだらけなのでご注意下さい。 うーん、何というか・・・。 これを書いてしまえば、もう文筆家としてのターザン山本は死んだも同然なのではないか。 たぶん(ほとんど)嘘は書いてないのだろう。 「噂の真相」の匿名座談会に二宮清純・いしかわじゅん両氏と一緒に出てたこと。 佐山タイガーがスペースフライングタイガードロップを見せただけで、タニマチから永源通じて佐山に金が下りてたこと。 第二次Uの事前の営業でチケットがほとんど売れてたのをいいことに、「15分で完売」というアングルをつくって煽ったこと。 SWSを叩く際に馬場さんから「君もこれから大変だろうから」と50万円入りの茶封筒をもらったこと。 三沢が鶴田に勝つアングルを馬場さんに提案し、馬場と鶴田の不快を押し切って通させたこと。 SWSから手を引くため、田中社長が週プロにSの記事を出さないように頼み込んできて、結果毎月50万の金を1年間も
興味のない人はまったく食指が動かないだろうが、プロレス関係の本を二冊続けて読んだ。元日本テレビアナウンサーの倉持隆夫による回想記『マイクは死んでも離さない 「全日本プロレス」実況、黄金期の18年』(新潮社)と元「週刊ファイト」編集長・井上譲二『「つくりごと」の世界に生きて プロレス記者という人生』である。前者は題名を見れば一目瞭然の内容で、日本テレビのプロレス中継を支えた筆者が実況の再録などを交えながら当時のことを書いている。後者は「週刊ファイト」の編集長が初めて、プロレスの裏を知っていながら業界を守る形で報道を行っていたことをカミングアウトし、プロレス斜陽の理由を探るという内容である。どちらの筆者もプロレスファンがそのまま仕事に就いたわけではなく、一歩引いた形の業界入りだったことを明かしている(倉持は元々野球実況希望。井上はプロレスの「つくりごと」に気づき、仕事と割り切って編集部入りした
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