出版取次業大手「トーハン」(東京)の2017年7月の調査によると、売り場を持つ書店が存在しない市区町村数は長野県が41市町村で、県内の市町村に占める割合は53%と全国の都道府県で最も高かった。全国平均の22・1%と比べると2倍以上。県内の書店はインターネットによる通販やネット上で漫画が無料で読める「海賊版サイト」の問題などに頭を悩ませながらも、客を呼び込もうと、さまざまな工夫を凝らしている。 県書店商業組合によると、4月現在、加盟する組合員の数は72店舗だが、約20年前には100店舗を超えており、書店の苦境が数字にも表れている。