20年に1度の式年遷宮を来秋に控え、三重県伊勢市の伊勢神宮の事務をつかさどる神宮司庁(同市)が、「Shrine」などと従来訳してきた神宮の英語名称を「Shinto Temple」に変更する検討を始めたことが分かった。多くの英和・和英辞典は神社をshrine、寺をtempleとし、中学校でも最初にこう習う。違和感を持つ人も出そうだが、神宮司庁は「外国人に神宮、神道を分かりやすく説明するための検討。専門家の意見を聞きたい」としている。【大野友嘉子】 ◇適切なイメージ 国学院大学神道文化学部のノルマン・ヘイブンズ准教授(日本宗教史)の話 神道は日本固有の文化で、一つの訳語にオールマイティーな役割をさせるのは無理。しかし、人が入れない小さな建物に何かが祭られているというような意味のshrineに対して、templeには人が入って拝むイメージがあり、適切なのではないか。 ◇不可解な変更