北朝鮮は日本時間の23日午後6時半ごろ、東岸の咸鏡南道新浦(ハムギョンナムドシンポ)沖の日本海上で、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)とみられる飛翔(ひしょう)体1発を発射した。韓国軍合同参謀本部が同日夜、明らかにした。飛翔体は約30キロ飛行して落下した。同本部は「SLBMの最低射程の300キロに大きく届かなかった」とし、試射に失敗したとみている。 SLBMは報復用の兵器と位置づけられ、発射は事前探知が難しい。開発が進んで飛距離も伸びれば、米国などへの深刻な脅威になる。この時期の発射実験は、来月の朝鮮労働党大会を前に体制の結束を図ると同時に、国際社会の制裁に屈さず、米国に対話を迫る狙いがあるとみられる。 北朝鮮のSLBM開発は初期段階とみられている。朝鮮中央通信は昨年5月、SLBMの発射実験に成功したと報道。昨年11月末に再実験を行ったが、失敗したとされる。韓国軍合同参謀本部は「昨年12月