農研機構中央農業研究センターの研究チームが発表 果樹などの枝を食べて枯らす害虫「ゴマダラカミキリ」の雄は、ミカンの枝を食べた雌に対しては、交尾せずに逃げてしまうことが分かったと、農研機構中央農業研究センター(茨城県つくば市)の研究チームが発表した。雄がミカンの樹皮のにおいを嫌がるためで、チームは「ミカン以外の果樹園にミカンを植えて、カップルができないようにするなど防除法の開発につながる」としている。 ゴマダラカミキリは日本全国に分布する害虫で、果樹や街路樹など100種以上の植物の被害が報告されている。幹の中にいる幼虫には殺虫剤が届きにくく、成虫は広範囲を移動するため殺虫剤を使いにくいという。