台湾で、戦後、中国大陸から来た国民党政権によって住民が武力で弾圧された「228事件」に巻き込まれ、犠牲になったとされる沖縄県出身の2人の遺族が、2日、台湾を訪れ、被害の認定と賠償を求める手続きを行いました。 事件では、現地にいた日本人も巻き込まれたことが明らかになっていて、沖縄県の与那国島出身の2人の遺族は、2日、台北にある、事件の被害者の認定などを行う台湾の財団法人を訪れ、認定と賠償を求める申請書を提出しました。申請によりますと、2人は、当時、仕事で台湾を訪れていて、事件に巻き込まれ亡くなったとしています。 台湾側は、日本人への賠償については、台湾の人々に対する日本の戦後補償が十分でないことを理由に認めていませんでしたが、申請が認められなかったために裁判を起こした別の日本人遺族への賠償を命じるはじめての判決がことし2月、確定しました。 事件当時39歳だった石底加ねさんの娘の具志堅美智恵さ