大阪市福島区の関西将棋会館で18日に指された将棋の名人戦B級1組順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)で、菅井竜也七段(26)=前王位=が相手の駒を飛び越える形で角を動かし、反則負けとなった。B級1組は実力トップ10の棋士が名人挑戦権を争うA級に次ぐクラスで、大舞台での反則負けは異例だ。 菅井七段は終盤の109手目で、7九の角を▲4六角と指した。だが、その間に相手の「と金」があり、この駒を飛び越えて4六に移動することはできないルールになっている。対戦相手の橋本崇載(たかのり)八段(35)に勝ちを献上する形となった。