私が産んだ3人の子どもの末っ子、娘②の先天性心臓疾患の全容が明かされたのは、妊娠30週目の時の胎児エコーの時だった。 その時、説明に立ち会って下さったコロボックル的可愛らしさのある新生児科医のドクター(男)が 「単心室症と言って、本来2つあるはずの心室が一つしかありません」 「肺動脈が閉鎖というか狭窄しています」 「それから…」 「あとは…」 とても静かに、この先生は優しい口調が行き過ぎてすごく声が小さいのだが、説明してくれて もういいです、おなか一杯です。 あと出来たら板書してください先生。 理科生物から遠く離れて錆びついた私の頭は、更に聞きなれない疾患名の羅列に混乱して全然全く先生の説明について行けず困惑したものだったが 白い病院の面談室で、当時主治医だった産科医の先生同席の元、そのコロボックルもとい新生児科医の先生からそんな山盛りの聞きなれない疾患名を矢継ぎ早に告げられた私はその日そ