ChatGPTのリリースから1周年を間近に控えた11月17日、突如OpenAIの理事会によるサム・アルトマンCEOの解任劇において、終始彼と同社を背後から支えたのがサティア・ナデラCEO率いるマイクロソフトだ。お家騒動を経て、OpenAIとマイクロソフトの連携は一層強化され、今後生成AIを軸に大きく塗り替わっていくIT業界をリードしていくと見られている。 先行者が手を結んだ最強タッグ OpenAI/マイクロソフト連合の最大の強みは先行者利益だ。確かにグーグルも生成AIの技術力では引けを取らないが、実際にChatGPTというヒット商品を世に送り出したのはOpenAIが最初だ。 また、そのベースとなるGPT-4などLLM(大規模言語モデル)を自社の検索エンジンや業務用ソフトなど、主力商品に導入する点ではマイクロソフトが先んじた。それらの過程で発生した数々の問題や齟齬も含め、同連合は生成AIの開