悩ましいEPUBの「注」 EPUBを作っていて結構手間がかかるのを覚悟しなければならないのが「注」です。注は紙の本では脚注、頭注、段間注、章末注、巻末注など配置位置によってさまざまに分類されていますが、(少なくとも現在の)リフローのEPUBでは同一画面内に注と本文を表示する脚注や頭注は再現が難しいので、注のテキストは章末や巻末に移動して本文内の合印との間に相互リンクを設定することになります。Amazonは現在制作仕様として注の相互リンクの設定を求めていますし、実際リンクの設定がないと電子本で注を参照しながら読むのはかなりストレスがたまるので相互リンク設定を指定することの意味はよくわかります。ただ、数百の注が存在するような類の本では相当な手間がかかるのも確かです。また、どう頑張ってもエンタメと同レベルの売り上げは期待できない難解な人文書などでは、コンテンツが複雑化・高度化すると制作費用の回収