六甲山観光(神戸市灘区)は9日、7月22日夕から運休している「六甲ケーブル」について、運行再開時期は未定と発表した。当面の間運休し、引き続き代替バスを走らせる。 六甲ケーブルは六甲山上と市街地を結ぶケーブルカー。定期検査で車体の一部に亀裂が見つかり、ほかに亀裂がないかや、どのような修理が必要かの調査が長引いているという。 運休の間走らせるバスはケーブルカーと同額の片道大人600円、小児300円。(上田勇紀)
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阪急電鉄(大阪市)、山陽電気鉄道(神戸市長田区)、能勢電鉄(川西市)の3社は8日、回数券と往復乗車券の販売を終了し、新たにICカード乗車券「ICOCA(イコカ)」を使う乗客を対象にしたポイント還元サービスを始める、と発表した。阪神電気鉄道(大阪市)が既に回数券などの販売終了とポイント還元の実施を発表しており、関西の私鉄各社が連携してIC化を推進する。 3社が販売を終了するのは、自社線の回数券、往復乗車券のほか、神戸高速線、他社連絡、通学用割引の各回数券(山陽は通学用割引を継続)。終了時期は山陽が来年3月末、阪急、能勢が同4月末。各社とも身体・知的障害者用特別割引回数券は販売を継続する。 一方、ポイントは、同一運賃区間を月初から月末の1カ月間に11回以上乗ると、11回目以降の運賃の10%分を還元。1ポイント=1円で、乗車や買い物などに使える。事前の利用登録が必要で、定期区間は対象外。4社で連
JR播但線和田山-寺前間の利用促進を考えるワーキングチーム(WT、代表・藤岡勇朝来市長)の第1回検討会が4日、兵庫県和田山庁舎(朝来市和田山町)であった。同市や同県神河町、県、JR西日本、利用者、バス会社、観光協会の代表計15人らが取り組みについて意見交換した。
始発なのに先客がいる? 神戸市営地下鉄西神・山手線の西神中央駅(神戸市西区)を通勤で利用する会社員の男性(58)から、神戸新聞の双方向型報道「スクープラボ」に「折り返し乗車」に対する疑問の声が寄せられた。三宮方面からの終着となる同駅で降車せず、再び三宮方面行きの電車に乗り続ける乗客がいるといい、男性は「不正乗車ではないか」と憤っている。(名倉あかり) 同線は谷上や新神戸と西神中央駅をつなぐ。同駅は三宮方面からの終着駅で、ラッシュ時は座席を確保するために数駅前から乗車し、降りずに三宮方面へUターンする折り返し乗車が散見されるという。 男性によると、ホームに列ができる平日午前7時台、電車に乗り込むと、既に数人が着座。手前の西神南や伊川谷からの乗客とみられ、西神中央で並んで待ったのに、座れない人がいることも。男性は「不公平。市は対策できないのか」と訴える。 市交通局地下鉄運輸サービス課の担当者に
JR西日本神戸支社に立ち入る運輸安全委員会の鉄道事故調査官(左)ら=20日午後、神戸市中央区加納町4(撮影・坂井萌香) 神戸市灘区のJR神戸線灘駅で19日夕、通過中の快速電車に男性が飛び込んで死亡し、はずみでホームにいた複数の乗客が負傷、搬送された事故で、運輸安全委員会の鉄道事故調査官が20日、現地調査を始めた。 事故は19日午後6時過ぎに発生。ホーム上にいた女性5人が、はじき飛ばされた男性とぶつかるなどして打撲や気分不良で病院に搬送された。芦屋-西明石間で運転を見合わせて上下線計116本が運休か部分運休、89本が最大4時間26分遅れ、約8万8千人に影響した。 調査官2人と国土交通省近畿運輸局の職員2人が20日午後にJR西日本神戸支社(神戸市中央区)を訪問。運転士ら4人から、計約4時間にわたって聞き取りをした。 調査官らはその後、六甲道駅(同市灘区)から下り快速電車の先頭車両に乗り込み、事
のどかな田園風景が広がるローカル線の無人駅に、人が集まり始めている。JR姫新線の太市駅(兵庫県姫路市相野)だ。昨年秋、地元企業が駅直結の社屋を建設し、移転したのがきっかけ。地元の自治会や企業、自治体、鉄道事業者が連携した駅の再生は「全国初」とも言われる。地方交通のあり方が検討される中、生まれ変わった駅をまちづくりの核に位置づけた取り組みは、播磨で広がりつつある。(山本 晃) 日中の熱気が残る午後6時の太市駅前。新しく整備されたロータリーに、じょうろを持った女性たちが集まってきた。グループをつくり、雨の日以外はほぼ毎日、駅前に植えられた草花へ水をやっているという。その一人、駅近くに住む寺田美智子さん(67)は「『いい駅になったね』と声を掛けられることも増えた。レストランも混んできて、人が集まる場所になってきた」と喜ぶ。 駅を核としたまちづくりの検討は、約5年前から始まった。30年以上前に無人
4日午後11時10分ごろ、六甲ライナーのアイランド北口-南魚崎(神戸市東灘区)間で、マリンパーク発住吉行きの車両異音を運転士が感知し、点検の結果、車両の傾きと故障が確認された。乗客約20人は線路上を歩いて避難したが、けが人はなかった。故障車両の移動作業のため、同ライナーは5日始発から片側車線のみを使った単線運行となり、運行本数が大幅に減少。各駅で入場規制などが生じた。神戸新交通によると、正午現在、復旧のめどは立っておらず、住吉-アイランドセンター間で代替バスを手配した。 同ライナー各駅では早朝から通勤・通学客らが長い列をつくった。住吉駅の駅員によると、午前8時半ごろをピークに約200メートルの列ができた。減便を知った人たちが職員らに状況を尋ねる様子が見られ、ホームでも列車待ちの人があふれた。通勤で利用する会社員の男性(43)は駅で初めて入場規制を知り「アナウンスもなかったので、もっと早く知
11月に兵庫県明石市で開かれる「全国豊かな海づくり大会」を記念し、山陽電鉄は1日、明石たこ大使のさかなクンが原画を描いたラッピング電車「豊かな海づくり号」の運行を始めた。市内外に同大会をPRする。(川崎恵莉子) 電車は5000系の普通車とS特急(いずれも4両編成)が阪急・阪神神戸三宮駅-山陽姫路駅を往復する。運行は11月13日まで。 車体には、さかなクンが色鉛筆とペンで描いたタイやアナゴ、エイなどのイラストと、県のマスコット「はばタン」があしらわれている。山陽明石、林崎松江海岸、江井ケ島、東二見、西二見の各駅にはフォトスポットを設置し、スタンプラリーを実施している。 山陽電鉄東二見車両基地(二見町東二見)であったお披露目式で、さかなクンは「小さい頃から憧れの明石で自分の絵を使っていただきうれしい。皆さんに海に関心を持ってもらい、明石の海に元気が戻ってくることを願いたい」と話した。 さかなク
廃線になった鍛冶屋線の存続運動で、作られた「カナソ・ハイニノ国」の「国債」やチラシ=兵庫県多可町中区中村町 JR西日本が管内の赤字ローカル線を公表し、波紋が広がっている。兵庫県内では加古川、山陰、播但、姫新線の4路線6区間で、利用者が少なく運営が厳しい状況を明らかにし、存廃を含む議論を求めた。国や県、沿線自治体が対応策の検討を始める中、対象とされた現場を訪ねた。(上田勇紀) ■通学の足 6月下旬、平日の昼間。JR加古川線の西脇市駅に、人影はなかった。 赤字区間とされる丹波市の谷川駅までの列車は、午前10時10分に出発すると、午後1時41分発まで3時間半来ない。逆方向の加古川方面行きも昼間は1時間に1本だけ。ホームは静まり返っていた。 西脇市駅が最寄りの県立西脇工業高校では、全校生徒554人のうち5人が谷川方面から加古川線を利用する。本数が少なくても、生徒たちにとってはかけがえのない通学の足
弁当製造販売の淡路屋(神戸市東灘区)は、同社の人気駅弁3種をモチーフにした「駅弁おにぎり」を発売した。じめじめとした梅雨や暑い夏には、食べやすさからおにぎりの需要が高まるという。夏のレジャーも見据え、駅弁のおいしさを詰め込んだ商品に仕上げた。 マダコのうま煮としょうゆ飯の「ひっぱりだこ飯のおにぎり」(240円)、甘辛い牛肉とすき焼きご飯の「神戸名物すきやき弁当のおにぎり」(200円)、鶏と薄揚げ、かやくご飯の「きつねの鶏めしのおにぎり」(180円)。それぞれ駅弁のメイン食材を使って味を再現した。 これまで期間限定のおにぎりを扱ったことはあったが、今回の発売を機に定番化する。第2弾の発売も計画しており、売れ行きをみながら、味の入れ替えなどを行うという。 同社の担当者は「購入者の声などを参考に、駅弁のええとこ取りをしたおにぎりを展開していきたい」と話す。販売はJR新神戸や神戸、西明石など各駅や
まだ明るい時間帯にもかかわらず走行中の列車前を横切るニホンジカ。衝突を回避するための急ブレーキで車両が前後に揺れる時も=4月12日午後、兵庫県香美町内 JR山陰線の兵庫県内区間、梁瀬(やなせ)(朝来市)-居組(いぐみ)(新温泉町)間で、線路内への動物の進入が原因で発生した遅延件数は2021年度に約400件に上り、10年前の1・8倍に伸びていることがJR西日本福知山支社(京都府福知山市)への取材で分かった。動物との衝突事故は「レールキル」と呼ばれ、同区間では常態化。9割以上をニホンジカが占める。ダイヤの乱れに加えて乗務員らの負担も増している。柵設置が予防効果を得やすいが、新型コロナウイルス禍による収支悪化の余波で足踏み状態となっている。 ■保線作業の負担増 「シカとの接触は毎日起こる。ここ3年ほどは頭数が明らかに増え、出没場所の予測がつかなくなっている」。同支社の獣害担当者は声を落とす。管轄
兵庫県たつの市内最大のショッピングセンター(SC)「赤とんぼ広場」(同市龍野町堂本)について、運営会社が10月末に全館閉館する方針を固めたことが8日、分かった。核テナントの「イオン竜野店」は1973年に開店したダイエーが前身。突然、退去を求められた専門店街の店主らは「50年近く営業してきた店もある。半年足らずで出ていけと言われても」と困惑している。 同SCは地元財界がダイエーを誘致するために設立した「龍野開発」が建設し、現在は旧ダイエー系の建設会社「イチケン」(東京)が土地と建物を所有している。不動産登記によると鉄筋コンクリート4階建てで床面積は延べ約1万9千平方メートル。イオンの総合スーパー(GMS)、家電量販店「ジョーシン」のほか、婦人服や飲食など19店の専門店が入居している。 専門店の店主らによると、イチケンは6月3~5日に「10月末が期限の賃貸契約を更新しない」と各店舗に通告した。
年間に約50万個が売れる人気の駅弁「ひっぱりだこ飯」。材料のタコには長く兵庫県産を使ってきたが、史上最悪の不漁を受け、やむなく大部分が県外産に切り替えられた。幕を開けたばかりの今シーズンの水揚げに、関係者は期待をかける。(長尾亮太) 弁当製造販売の淡路屋(神戸市東灘区)の看板商品で、明石海峡大橋の開通を記念して1998年に発売した。タコつぼを模したユニークな容器で「昔からタコつぼ漁が行われてきた明石の歴史を伝える役割も担う」(柳本雄基副社長)。 発売後、まずは首都圏のビジネス客が関西への出張帰りに買うお土産としてヒットし、続いて地元関西でも知られる存在になった。 材料のマダコは、明石沖を中心とする播磨灘で取れたものを県漁業協同組合連合会から仕入れていた。ところが昨夏は記録的な不漁。これを受け、材料の85%前後を昨年10月から長崎や岡山産に切り替えた。 「まさかこんな不漁になるとは」と柳本副
3月末に再建された神戸電鉄三木駅舎内に、兵庫県三木市観光協会が移転した。市の情報を発信するモニターや、市産山田錦の日本酒、ゴルフボール、市関連の書籍などを展示。三木の新たな玄関口としてまちの魅力をPRする。(長沢伸一) 神鉄三木駅の下り駅舎は4年前の火災で焼失。市民から寄せられた寄付金などを使って今春再建された。市は新たな観光窓口としての活用を目指し、市観光協会が中央公民館近くから移転した。 駅西側1階に事務所が入り、広さは約60平方メートル。床は木製フローリングで温かみを演出する。50インチのモニターでは、三木市の観光資源「金物」「ゴルフ」「山田錦」の動画が流れる。高さ約2・4メートルの木棚には、山田錦を使った日本酒やお菓子、ゴルフボール、肥後守(ひごのかみ)などが飾られ、市の魅力に触れられる。書籍やペンダントなどの販売も行う。 今月12日から同駅内での業務を開始。最初に利用した男性(5
JR西日本は、今年のゴールデンウイーク(GW)に兵庫県・播但線の特急を利用した乗客が前年同期の約3倍だったと発表した。3年ぶりに新型コロナウイルス対策の行動制限がないGWとなったため、観光や帰省の利用客が大幅に伸びた。 同線の姫路-寺前間で、4月28日~5月8日の11日間の利用状況を集計。期間中の利用客は5万6千人で、兵庫など4都府県に緊急事態宣言が出されていた昨年の3・1倍となり、コロナ禍前の2018年の同期比では28%減だった。 期間中は大雨による運休などはなかった。5月1日までのGW前半は1万9千人、後半の2~8日は3万7千人が利用し、上りのピークは5月3日、下りは5日だった。 同線を管轄する同社福知山支社は「緊急事態宣言が出ていた昨年よりは大きく回復したが、コロナ禍前の7割しか回復しておらず、思ったより戻らなかった」としている。 智頭急行(鳥取県)でもGW期間中、JR西と共同運行す
旧国鉄を代表する通勤電車として、首都圏や関西の多くの路線で活躍した「103系」車両が、兵庫のローカル線で今も活躍している。昭和期に計3400両以上製造されたが、順次新型車へと置き換わり、残るはJR播但線や和田岬線などで走るわずか数十両に。本州では兵庫だけになった。日本の高度経済成長を陰で支えた「名車」は、神戸の下町や播磨の田園風景の中でのんびりと余生を送る。(山本 晃) 午前8時すぎ、朝のラッシュ真っただ中の姫路駅播但線ホーム。ワインレッド一色に塗られた4両編成の103系がゆっくりと滑り込んできた。ドアが開くと、通勤通学客らが慌ただしく下車し、足早に改札口へと向かう。 同駅は2008年に高架化が完了し、近代的なたたずまいになったが、国鉄時代のレトロな車両が行き交う光景が今も日常的に繰り広げられる。 京都鉄道博物館(京都市)などによると、103系の量産が始まったのは1回目の東京五輪と同じ19
波打ち際を1両編成の列車が走る。車内に座っていても、波がすぐそばまで打ち寄せる感覚になる。 北条鉄道(兵庫県加西市)に来た「キハ40形535」は1979年に製造され、東能代駅(秋田県)と川部駅(青森県)を結ぶJR五能線を40年以上走り続けた。西に日本海、東に白神山地を間近に望む、絶景の路線として名高い。 キハ40形は前後方に運転席があるワンマン車両ため、方向転換はしない。上りも下りも同じ一方の面だけが、潮風にさらされる。このため車両の表面は、切り傷のかさぶたのように膨らみ、塗装が剥がれている。 JR東日本秋田総合車両センターの小野金栄さん(63)は78年から気動車修繕を担当し、キハ40形の修繕や検査に関わった。4年に1度の車検では床下のエンジン、ラジエーター、送風機などほとんどの機械を外し、ねじや歯車を分解して部品を交換。エンジンの配管は何度取り換えたか分からない。鉄板は穴が空きそうな箇所
「北条鉄道にキハが来たら人気がでるやろな」 北条鉄道長(おさ)駅のボランティア駅長、浦浜晃彦さん(63)=兵庫県姫路市=は、幼なじみの鉄道写真家、故野沢敬次さん=大阪府池田市=と何度も話していた。池田市に住んでいた小中学生の頃、長期休暇には香寺町の親戚宅に野沢さんと泊まり、近くのJR播但線溝口駅でSL列車の写真を撮っていた。 「懐かしい播但線の風景が残っている北条鉄道に、『国鉄顔』のキハが似合うと思ったんでしょうか」。浦浜さんは、61歳で亡くなった親友を思い浮かべた。 中学2年で香寺に引っ越すと、野沢さんとは徐々に疎遠になった。交流サイト(SNS)で名前を見つけ、2012年1月、40年ぶりに再会。野沢さんは鉄道写真家になっていた。 カレンダーや絵本などに列車や鉄道の画像を提供。全国のローカル線を巡り、北海道の雪原を駆けるディーゼル列車や黒煙を上げるSL列車などを撮影していた。「子どもの頃の
2010年の姫路市営バス廃止後、路線を引き継いだ神姫バスが全体の約半分を借りて使っていた車庫「姫路営業所姫路東出張所」(兵庫県姫路市日出町2)が同市阿保へ移転した。かまぼこ形のレトロな屋根の格納庫が残る車庫は、市バス時代から続いた約60年近い歴史に幕を下ろした。(山本 晃) 神姫バスや市によると、車庫は1960年代初頭、市バスの「日出車庫」として開設された。市有地のため、市バス廃止後も同社が格納庫や事務所の一部などを借りていた。 敷地内には格納庫や整備工場が計9棟残る。同社は県内に車庫を多数持つが、「この形状の建物がここまで残っているのは社内でおそらくここだけだろう」。しかし、車をバックして止める必要があり、同社は借りていた部分を、主に新車の燃料電池バスと、従業員が通勤で使う乗用車の駐車場として使っていた。 老朽化などを理由に同社は4月1日、約1キロ南の姫路市阿保へ出張所を移転。借りていた
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