優れた作品には、いかにも売り込みという雰囲気はない。たとえ小さなことであったとしても、文化的な側面を感じさせる。 これは、Campaignで取り上げた2016年の日本の作品の中から、最も好感を持ったものを紹介したランキングである。最高だった作品、あるいは最も効果的だった作品を順位付けしたものではない。これらの作品を選んだ理由はさまざまだが、独自性や、ブランドと消費者の双方にとっての意義、全体的なエンゲージメントやエンターテインメント性などを重視した。 1.「おもちゃの移植手術」 最も心を動かされたのは、大手ブランドの作品ではなく、移植医療を啓発・普及するチャリティー活動「グリーンリボンキャンペーン」の作品だ。電通が手掛けたこのプロジェクトでは、「移植」を必要とするおもちゃ(例えば足の悪いおもちゃ)と、「ドナー」となるおもちゃの提供を呼び掛けた。私たちの多くは臓器移植を話題にすることに抵抗を
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