DTMソフトとしては異例の大ヒットを飛ばしたVOCALOID2「初音ミク」。かつてのフォルマントシンギング音源の「歌」と自称するうめき声と比べれば、VOCALOID2「初音ミク」の合成音声はまさに歌声と呼べるにふさわしいものであり、21世紀における技術の正当な(?)進化を感じさせるものであった。その音声データを別のサンプルの人に変えた第2弾の「鏡音リン・レン」が12月末に発売予定である。「初音ミク」のヒットを考えればいやがおうにも期待は高まるし、第2弾のヒットも間違いないと踏んでいる人も多いだろう。だがこんなことを書いたら怒られるかもしれないが、「鏡音リン・レン」は壮大にコケる可能性が高いのではないかと思っている。優待販売を行わなかったのはマンパワーの問題としても、価格を下げなかったのは市場規模がこれ以上伸びないことやブームの収束を懸念しているからだろうし、当初「鏡音リン」のみで発表された